苦手なものを克服したくて相談したときに「慣れだよ」って片づけられるのが好きじゃありません。簡単に慣れないから悩んでいるのに・・・
みなさんも苦手なもの、恐怖症など、1つはありますよね。私は運転恐怖症でした。
苦手なものを避けてさえいれば日常に問題はありませんが、どうしても克服しなければいけない状況になったとき、とても辛く苦しくなってしまうものです。
私と同じようにストレス耐性の弱い人は、緊張状態が続いて動悸や不眠、吐き気、腹痛、情緒不安定など体調にも影響してきます。
自分でも「克服しなきゃ」と挑戦したい気持ちと、「でも怖い」という矛盾で焦っている中、周りからの「これくらいなんてことないよ」と軽い気持ちの一言で、さらにプレッシャーとなり苦しくなります。
私は当時30歳でしたが、それで泣いてしまったことがあります。
それくらい怖くて嫌でした。なんでこの気持ちを分かってくれないんだろうと悲しくなりました。
そんな私が運転恐怖症を克服することができました。
一気に克服しようとして「もう無理!」と拒絶反応が出てしまうケースで、なかなか上手くいかない人もたくさんいると思います。
この記事では、ストレスに敏感な繊細さん向けで、運転恐怖症に関わらず無理のない”苦手克服”方法を伝授していきたいと思います。
まずは第一に、自分のペースを守りながら少しずつ克服していく形となります。
自分の調子に合わせて進めることで、少しのストレスで切り上げることができ、拒絶せずにすみます。
小さな目標をクリアしていくことで、少しずつ自信をつけていき、ネガティブな印象しかないものをポジティブな感情を生まれさせていくことで、無理なく苦手克服ができます。
※克服したいと思えない程の恐怖、苦手に感じている人は、無理に克服しなくて大丈夫です。気持ちは痛いほどわかります。自分がちょっと挑戦してみようかなという感情が芽生えたときに、またこの記事を読んでみて下さい。
ではさっそくより具体的な苦手克服方法を説明いたします。
まず何が怖いか、どういうところが苦手かを知る
私の場合は、車の運転なので
・ルールを守れているか不安
・周りを全て見れているか不安
・周りに迷惑になっていないか不安
・事故を起こしてしまわないか不安
・命の危険を人並み以上に感じる
このことからまとめると、だいたいは自分に自信がなく、周りの目が気になることが大きな不安要素となっていますね。
自分は何に対してどう思っているのかが見えてきたら解決方法を見つけていきましょう。
ルールが分からないときは、同乗者にその都度、自分が理解できるまで聞きました。
周りの目が気になるというところでは、運転してみると相手の声は聞こえないので、直接文句が入ってくるわけじゃないので気にしないことを徹底しました。
自分が失敗したら、ごめんねと謝って気持ちを即切り替えます。こうでもしないとメンタル病みます。事故以外でひとつひとつ気にしていたらキリがありません。
いちいち落ち込んでいると次の対応に集中できないため、同じことを繰り返さないようにしようと、あとで前向きに対策を考えます。
例えば電話対応が苦手であれば、緊張する、上手く聞き取れない、言葉が出ないとかであれば、
カンペを常に用意しておく、聞き取れなかったとき用の言葉を覚えるなど対策を考えましょう。
自分のペースで進めること
周りにも宣言します。自分のペースでやらせて下さい。
気になることはこちらから質問します。いきなりのアドバイスもプレッシャーに感じるので大丈夫です。と伝えます。(言える範囲であれば)汗
先ほども言ったように、自分の調子に合わせて進めることで、少しのストレスで切り上げることができ、拒絶せずにすみます。
いきなり全てをこなそうとするのは繊細さんにとってキツイやり方です。
なので私は、まず近所の車っ気のない道を一周する。その日はそれで終了。目標達成にします。小さい規模でも目標をやり遂げたことに注目しましょう。
ご褒美を用意する
次は、片道のみを運転する。目的地で美味しいものを食べて帰りは運転しない。
目標達成したときに美味しいものを食べるというご褒美を作りました。
私はここで初めて、
「あれ?何か楽しいかも!自分で運転して美味しいもの食べれた充実感♪」と
ポジティブな感情が生まれました。それまで一度もプラスな感情を味わったことがありませんでした。
帰りも運転すると最初から決めてしまうと、食欲がなくなり、全て緊張で楽しくなくなります。
ポジティブな感情で締めくくることがポイントです。できれば時間を空けずに手に入るご褒美を
美味しいものでもいいし、楽しい場所、素敵なロケーションでもいいです。
とにかく運転することで楽しいという感情を引き出しましょう。
これを数回繰り返していると、ほんのちょっと慣れてきて少し自信がついてきます。
次は、行き帰り運転して、どんどん行ける範囲を伸ばしていきましょう。
そして、今度は近場を一人で運転してみましょう。
もちろん最初は震えるほど怖くて、大声で歌って自分をごまかしました。でも無事運転をやりきりました。
自分のペースで進めること、ご褒美を用意すること
このたった2つを意識することで、ゆっくりですが無理なく苦手を克服できます。
克服するうえでの知っておきたいマインド①知らないから怖い
《知らないから怖い》
なぜ苦手かをさっき考えたと思います。
それは対象と直面したときの対策を知らないから不安になるのです。
運転が怖いのは、その道を詳しく知らなかったから。
あらかじめ地図で何車線か調べたり、優先はどこか調べたり、どこで曲がるかを下調べすることで対策を打つことができます。
実際、車線変更したタイミングが悪くて車に接触しそうになりましたがなんとか無事でした。すごく動揺はしましたが、あとでその道を調べて、もう少し先に行ったところで車の量が減るので、そのタイミングだと車線変更がしやすいことが分かりました。
その失敗を活かしたため、次からは車線変更もできるようになりました。
事前に調べることと、失敗したとしても、じゃあ次どう対策すればいいかが見えてくるので、失敗で落ち込まないこと。分からなければ知ってる人に質問することで、次の機会は大丈夫になります。
私たちは知らないから怖いだけで、知れば対策方法がわかり、克服していけます。
克服するうえでの知っておきたいマインド②第三者目線で、自分に優しく声をかける
《第三者目線で、自分に優しく声をかける》
自分で自分を落ち着かせることです。
どうしても焦ってしまう状況の時に、自分に優しくアドバイスをしてあげましょう。
私の場合は、駐車するときに
「うん、初心者だからゆっくりでいいよ~、落ち着いていこう、大丈夫だよ~」って
人にアドバイスするように声に出します。もちろん心の中だけでもいいですよ。
第三者目線になることで冷静になりやすくします。
だから、上手くやれた時は、めちゃくちゃ自分で褒めます。
「すごいじゃーん!!天才!できなかったものもできるようになってるじゃん!充分すごいよ」と
このように、めいっぱい褒めましょう。
まとめ
私は、この方法を意識することでなんとか運転恐怖症を克服しました。
苦手を克服できると自然と自信がついてきます。
恐怖症を克服できるってすごいことだと本気で思います。
大人になって、何かに挑戦して、成功する体験って、自分としっかり向き合わないとできないことだから、すごく自分のためになったし、年齢なんて気にしないでいろんなことにチャレンジしたいという感情になりました。
恐怖症や苦手なものと向き合うことは、ほんとに怖くてきついけど、克服できたことで可能性や世界が広がるので、まずは自分に寄り添いながら、厳しくしすぎずに無理のない方法で、ゆっくり克服していきましょう。